ちょっとまだ本調子にはなれそうにないポフルです。なんか頭痛とかするし。
ひとまずこの状態で新カードの考察してもろくなものにならなさそうなので、古いカードの考察をしていきたいと思います。
《"切駆"戦車 ネズギアス》の考察です。
……かなり難しそうですけれど。
カード情報
"切駆"戦車 ネズギアス
火文明 ビートジョッキー
コスト7 パワー5000
■B・A・D 2
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。こうして置いたビートジョッキー1体につき、このターンこのクリーチャーはシールドをさらに1枚ブレイクする。
考察
コスト7ではありますが、B・A・Dでコスト5で出す事ができます。
その能力はスピードアタッカーに加えて、攻撃時にデッキの上から2枚を墓地に置き、ビートジョッキーが捲れた数だけブレイク数を追加するというもの。
火文明にしては珍しく、癖のない墓地肥やし能力です。火文明で墓地を肥やしたい場合、基本的に手札やマナゾーン、シールドのカードを墓地に送るカードばかりで、無条件で扱えるデッキトップからの墓地送りと言うのは珍しいものになりますね。
ただいかんせん、
ビートジョッキーという種族とブレイク数追加、そしてコストの高さが悪すぎる。
ビートジョッキーは基本的に墓地肥やしを必要とする種族ではなく、墓地肥やしを有効活用できるのは《ギーク・チュリス》のみです。
ギーク・チュリス
火文明 ビートジョッキー
コスト2 パワー2000
NEOクリーチャー
■NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■このクリーチャーが攻撃する時、ビートジョッキーを好きな数、自分の墓地から山札の上に好きな順序で置いてもよい。こうして3体以上置いたら、カードを1枚引く。
ブレイク数増加はビートダウンが得意なビートジョッキーに合っていて、5コストでT・ブレイカーにできる可能性があるというのもうれしいところです。今のところビートジョッキーに5コストT・ブレイカーはいないので、何かしらの差別点が出てきそうではあります。
しかし、ビートジョッキーの場合《"罰怒"ブランド》の存在によってクリーチャー1体の打点の大きさよりも、横にクリーチャーを並べる事の方が重要です。
同じ5コストの《"罰怒"ブランド Ltd.》でも、
- 2ターン目《一番隊 チュチュリス》
- 3ターン目に《ダチッコ・チュリス》《"罰怒"ブランド Ltd.》《"罰怒"ブランド》
と並べてやれば、2+2+1+1で合計6打点。トドメまで行ける打点を生成可能です。
一応、《デーモン・ハンド》等の単体除去でクリーチャーを処理されてもトドメまで行けるようになるという利点こそあれど、そもそもブレイク数が不確定なこの子を使うよりも、除去能力を持っている《"罰怒"ブランド Ltd.》の方が使いやすいという結論になってしまいますね。
《ギーク・チュリス》と合わせて速攻を狙わない中速気味のビートジョッキーを組もうにも、《ランド覇車 ガンブルマン》や《ガンザン戦車 スパイク7K》、《"血煙"マキシマム》を押しのけてまで採用できるカードかと言われると、ちょっと微妙な所です。単純に手札補充がしたい場合も《ボワー汽艦ゴリンゴリ》や《バング"BNG"ドンゴ》で十分です。
どうしてもこの子を使いたい場合、《百万超邪 クロスファイア》や《暴走龍 5000GT》あたりと組み合わせるのが良いでしょうか。
赤単墓地ソース的な感じの構成で、《アッポー・チュリス》や《"切駆"戦車 ネズギアス》を筆頭としたB・A・D持ちのクリーチャー、《ボワー汽艦ゴリンゴリ》等の墓地をある程度肥やすことの出来るクリーチャーで無謀に特攻していき、墓地が肥え次第《百万超邪 クロスファイア》や《暴走龍 5000GT》の召喚。そして火のクリーチャーを召喚したのでマスターB・A・Dでコストを減らした《"罰怒"ブランド》を召喚する……。といったデッキも考えられそうです。とはいえ墓地回収の手段に乏しいので、その辺りは何かしら工夫しなくてはなりません。闇を少し入れておくなどは必要になりそうですね。
なんにしても、ビートジョッキーの戦術とはやや噛み合わない能力と、ブレイク数が不確定な関係、そして現状5コストで出せるビートジョッキーの層が厚い事からこの子の出番はかなり少ないです。
使うにはデッキ構築者の技量が試されるでしょう。
まとめ
ジョーデッキーBOXのSRにしては、あまり初心者向けの効果では無い気がしますね。
全体的に難しいスペックですので、デッキ構築には十分に気を使って扱いたいですね。
以上。視界に線が入ってきたのでこの後片頭痛。ポフルでした。