ビートジョッキーの構築に行き詰り始めたポフルです。
大会のレシピを見て色々参考にしていこうと思い、色々情報収集していた所、環境に変化が現れたようですね。
「青赤"罰怒"ブランド」。ビートジョッキ―の派生型デッキになりますが、そのポテンシャルは純粋なビートジョッキー以上かもしれません。
今回はそんな青赤"罰怒"ブランドについて解説していきましょう。
青赤"罰怒"ブランド とは?
ビートジョッキーのマスターカードである《"罰怒"ブランド》をエースとし、ビートダウンにおいて優秀な赤のクリーチャーと青のクリーチャーによって素早く殴り切る事を目的としたデッキです。
"罰怒"ブランドについては、過去の記事(ビートジョッキーの記事)を貼っておくのでそちらを参考に。
注目したいカード
このデッキにおいて重要となるカードは、《無重力 ナイン》ですね。
無重力 ナイン
火文明 アウトレイジMAX
コスト3 パワー1000
■G・ゼロ:バトルゾーンに自分のアウトレイジがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
ビートジョッキーではなくアウトレイジのサポートカードになります。
このカードが何故キーとなっているのかと言えば、ビートジョッキーにも採用候補として挙げられる《単騎連射 マグナム》、そして《一撃奪取 トップギア》が挙げられるでしょう。
単射連射 マグナム
火文明 アウトレイジ
コスト3 パワー3000
■自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。
一撃奪取 トップギア
火文明 アウトレイジ
コスト2 パワー1000
■各ターン、自分の火のクリーチャー1体目の召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0にはならない。
前者は相手のS・トリガー獣封じとして、後者は説明不要のコスト軽減サイクルですね。特筆したいのは、赤で示した通り種族がアウトレイジであるという事です。
ビートダウンを有利に進めるためのシステムクリーチャーを出すだけで、《無重力 ナイン》踏み倒しのお膳立てができるわけですね。
このデッキの戦い方としては、
- 2ターン目《一撃奪取 トップギア》召喚
- 3ターン目、2コストで《単騎連射 マグナム》を召喚、G・ゼロで《無重力ナイン》の召喚。火のクリーチャーを2体召喚したので《"罰怒"ブランド》を1コストで召喚し、相手のシールドを割りに行く。
という物でしょう。
つまり、《ダチッコ・チュリス》を使わずとも《無重力 ナイン》の効果で《"罰怒"ブランド》の召喚をサポートすることができるという事に着目したデッキになりますね。
動き自体は赤のカードのみで完結していますが、青のカードまで入れた理由としては恐らく、流行りのレッドゾーンやドギラゴン剣に対して睨みを利かせるために《異端流しオニカマス》を入れたかった事、そして何より、ただでさえ優秀な防御札の《終末の時計 ザ・クロック》を投入できる点でしょう。
終末の時計 ザ・クロック
水文明 アウトレイジMAX
コスト3 パワー3000
■S・トリガー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ターンの残りを飛ばす(次のプレイヤーのターンをすぐに始める)
そう。クロックはアウトレイジです。《無重力 ナイン》のサポートとなるのです。
ただでさえ、ビートダウンデッキにとって心強いトリガーである《終末の時計 ザ・クロック》が他のカードのサポートとしても扱う事ができるという点で、このデッキの怖さが確認できるでしょう。
《"罰怒"ブランド》の性質上、手札消費が激しくなり、一度盤面を返されると切り返しにくくなるというデメリットも、クロック、そして《海底鬼面城》と《プラチナ・ワルスラS》による手札補充が解消しております。
また、水文明のクリーチャーを使うので《音精 ラフルル》も採用されていますね。これについても、火文明だけでは対応できなかった呪文のS・トリガーへの回答となっていますね。
ラフルルの革命チェンジ元としてもブランドの召喚補助としても優秀な《熱湯グレンニャー》も採用されていますね。
従来のビートジョッキーとはどう違うのか。
ビートジョッキーは、多少のトリガーも気にならないくらい圧倒的なスピードで叩きに行くデッキでしたが、今回の青赤"罰怒"ブランドについては、そのビートジョッキーの急所となっていた「万が一、トリガーなどで切り返しができなくなった場合の打たれ弱さ」「トリガー呪文の対策」「レッドゾーン系統への対策」をうまく補完したデッキになっていますね。
超速攻型ビートジョッキ―のような、序盤2ターン目から盾を殴って相手にプレッシャーを与えるような戦い方は難しいですが、その分貯め込んだ手札で一気にキルゾーンへと持っていく爆発力、切り返された時のリカバリー、防御札や妨害札の充実による安定性を補完した、小回りの利くデッキになっていますね。
とはいえ、ビートジョッキーの上位互換というわけでもなく、ビートジョッキーのような、攻めながら相手の盤面に触る能力は皆無です。
序盤をトリガーに頼るようなデッキにはそこそこ有利に立ち回れますが、序盤からブロッカーやシステムクリーチャーで優位に立てる相手にはやや不利な戦いを強いられるでしょう。
環境の変化
この青赤"罰怒"ブランドの登場により、環境も少し変化してきました。
序盤から高パワーのブロッカーを立てながら、小型のクリーチャーを扱うデッキにとっては天敵の《時の法皇 ミラダンテⅫ》を扱えるサザンルネサンスデッキの再浮上が特に挙げられるでしょうか。
《紅の猛り 天鎖》によって、サザンルネサンスをレッドゾーンの効果から守ることができるようになった事もなかなか大きいと思います。恐らくですが。
様々なデッキが出てきてどのデッキがぶっちぎりで強いという状況になっていない今の環境は、カードゲームとしては理想的な環境なのではないでしょうか。
ビートジョッキーと青赤"罰怒"ブランド、どちらを組むべきか
はっきり言って好きな方を組めば良いと思います。
恐らく勝率が高いのは赤青"罰怒"ブランドでしょう。ただし、相手が小型ブロッカーを扱うデッキだったり、メタリカだったりする場合、手も足も出なくなるという覚悟は必要です。
ビートジョッキーならば、メタリカや小型ブロッカーによるデッキに対してもそれなりの対応ができます。相手が切り返しが得意なデッキの場合は対応が難しくなるでしょう。
まとめ
彗星のごとく現れた青赤"罰怒"ブランドについて書きましたが、いかがだったでしょうか。
ビートジョッキーの弱点の補完を狙ったユニークなデッキで、私としてはものすごく面白いなと思ったデッキでした。
それでも私はビートジョッキーを使いますが。
以上。この間ちびっこが「ビートジョッキー組んでみましたけど雑魚でしたよ」と言っていて、なんだか複雑な気分になったポフルでした。