身内で2ブロック構築の戦いをしていた際、ジョラゴン軸ジョーカーズにボッコボコのボコにされて、心がぽっきり折れる経験をしたポフルです。
……次はぜってー負けねぇかんな!!!!!!!!と密かに闘志を燃やしています。
さて、そんな2ブロック用のデッキを見直している際、なんだかすごく可能性を感じる一枚を発見したので、ちょこっと考察しようかなと思います。
《王家の精霊 ネメス・テーベ》です。新章第2弾にて登場していたSRエンジェル・コマンドです。恐らく今でもハズレア扱いではあるのでしょうね。
カード情報
王家の精霊 ネメス・テーベ
光文明 エンジェル・コマンド
コスト9 パワー13500
■ブロッカー
■T・ブレイカー
■各ターン、自分のシールドがはじめてブレイクされる時、かわりに自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置いてもよい。
考察
各ターン、はじめて自分のシールドをブレイクされる時に、そのシールドを守りながら自分のシールドを増やすという、文面にするとなかなか強烈な能力を持ったクリーチャーですね。
この置換効果について間違いやすい事なのですが、相手が「W・ブレイカー」等の複数ブレイク効果を持っていた時には、ブレイクされる複数のシールドの内、守る事ができるのは1つのシールドのみという点ですね。
つまり、
- W・ブレイクされる場合、2枚のシールドの内どちらかのシールドを自分が選んでシールド追加へと置き換え、もう一枚は普通にブレイクされる。
- ワールドブレイクされる場合、すべてのシールドの中から1枚のみを自分が選んでシールド追加に置き換え、置き換えたシールドと追加されたシールド以外のシールドがブレイクされる。
という動きになりますね。
複数ブレイクをすべて守る事こそできませんが、それでも対ビートダウン性能は最高級です。
ターン1制限こそありますが、シングルブレイクならシールド1枚追加、W・ブレイカーなら実質ブレイク無効、T・ブレイカー以上でやっと1枚以上のブレイクが可能になるという驚くべき性能です。
更に自身が大型ブロッカーな事もあってただゴリ押すだけのビートダウンであればびくともしません。光の大型ブロッカーに相応しい性能だと言えるでしょう。
そのコストの大きさやブロッカーという性質上、基本的な居場所は天門系のデッキや九極侵略になる事でしょう。
前者であれば、他の大型ブロッカーと共に相手のビートダウンを黙らせ、後者は天門軸でもない限り前半に出す事はほぼ不可能ですが、展開後に相手の攻撃を黙らせるクリーチャーとして君臨する事ができそうです。
……とはいえ、天門系で今以上にビートダウン性能を上げるべきかは疑問で、九極に関しても他に適任がいるような気はします。他のシールド追加カードと比べた際、ビートダウンに対して攻撃を受け止める能力は高いのですが、シールド追加の条件が受け身である分除去に弱い点や、そもそもシールドが無ければ効果の起動ができないと言った欠点も目立ちます。
その辺りの条件を光文明お得意の相手の動きを規制するカードでカバーしておけば、他のカード以上のビートダウン性能を見せてくれるでしょう。
2ブロック構築においては、《星門の精霊 アケルナル/スターゲイズ・ゲート》の存在からなかなか侮れないのではと思うカードです。
星門の精霊アケルナル
光文明 エンジェル・コマンド
コスト9 パワー10500
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、光の「ブロッカー」を持つ進化でないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
スターゲイズ・ゲート
光文明 コスト5 呪文
■光の「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
2ブロックで使える大型ブロッカーは少しずつ増えてきている事はそれなりに無視できない点です。
《ヘブンズ・ゲート》がまだ使えない点は苦しい所ですが、その分《記憶の紡ぎ 重音》での早打ちには対応している分、やや攻撃的な展開を狙った天門……いえ、星門デッキというのも面白いのかもしれません。
記憶の紡ぎ 重音
光文明 ドラゴンギルド/メタリカ
コスト4 パワー4000
NEOクリーチャー
■NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■キズナプラス(このクリーチャーが攻撃する時、その下にあるカードを1枚、自分の墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーと自分の他のクリーチャー1体のKP能力を使う)
KP-カードを1枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札から唱えてもよい。
また、地味に《グレート・グラスパー》で踏み倒す事ができる点も無視できません。
グレート・グラスパー
自然文明 グランセクト
コスト8 パワー14000
NEOクリーチャー
■NEO進化:自分の自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
■自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
対ビートダウンを想定したシールド追加大型クリーチャーの採用の場合、基本的には《オヴ・シディアDG》の方が優先されるでしょう。
オヴ・シディアDG
無色 メタリカ
コスト8 パワー12000+
■T・ブレイカー
■相手のターンのはじめに、自分のシールドを1つ手札に加え、その後、自分の山札の上から2枚を裏向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。(こうして手札に加えたシールドカードの「S・トリガー」を使ってもよい)
■ラビリンス:自分のシールドの数が相手より多ければ、自分のメタリカのパワーを+5000する。
オヴ・シディアDGの方が「シールド追加による手札補充orトリガー暴発によるアドバンテージの獲得」に優れている他、「相手のターンのはじめ」というタイミングと「」シールド0でも追加が可能」「コストが1低い上に無色」という点から安定性に優れています。
ただし、ネメス・テーベは「有色カードである事」「自身がブロッカーを持っている事から2体のクリーチャーを無力化できる事」という点から一概に劣っているとも言い切れません。
多色カードが少数しか存在していない今2ブロック構築戦において、色を持っている事は明確な差別点として扱う事ができるので、序盤のマナに不安がある場合はこちらを優先する場面も出てくる事でしょう。
まとめ
大きなコストとその発動タイミングから不安定な印象は受けるものの、単体での防御能力自体は新章のカードの中でもトップクラスのスペックを誇っています。
ビートダウンが流行る環境においては、うまく使いこなす事ができればという前提こそつきますが、かなり心強い味方となってくれる事でしょう。
以上。個人的にはやっぱり2ブロック面白いと思うポフルでした。