話題には噛みつきたくなる派。ポフルです。
いやまあその、話題になっているのかどうかと言われれば微妙な所ですが、ちょっと個人的に気になった《エミール・シオラン/怒髪の鎮魂打》を考察していきます。
バラギアラのパックに収録されているカードです。
カード情報
エミール・シオラン
闇文明 マフィ・ギャング
コスト4 パワー1000
■バトルゾーンに置く時、このクリーチャーはタップして置く。
■スマッシュ・バースト
怒髪の鎮魂打
闇文明 コスト7 呪文
■相手は自身の手札を3枚選んで捨てる。
考察
クリーチャー面
4コストでパワー1000という低いコストパフォーマンスの割に、タップインのデメリットを持っています。
これだけではもはや何がしたいのか全く分からないカードです。
特徴としてはもちろん「スマッシュ・バースト」ですね。
これ以降についてはツインパクトカードとしての考察でしっかり考えましょう。
呪文面
7コストで3枚のハンデスを行う呪文ですね。
同じコストには《ロスト・ソウル》が存在しています。しかもあちらはツインパクトとしても登場しました。
残虐覇王デスカール
闇文明 ダークロード
コスト8 パワー4000
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-相手の手札から2枚見ないで選び、捨てさせる。
ロスト・ソウル
闇文明 コスト7 呪文
■相手は自身の手札をすべて捨てる。
呪文単体で見た時、どう考えても《ロスト・ソウル》の方が上です。捨てるカードは相手が選んで捨てるので、マッドネスに対しての弱さも同程度です。
やはりクリーチャー面と呪文面での兼ね合いを見るべきでしょう。
ツインパクトとして
「4マナのクリーチャーがアタックトリガーで3枚ものハンデスを撃ってくる」
と考えれば中々魅力的です。5ターン目には《デモニック・バイス》もびっくりの3ハンデス。そりゃタップインのデメリットも付きますよね。
マフィ・ギャングなので、《一番隊 バギン16号》でのコスト軽減に対応している点もうれしい所です。3ターン目に降臨させ、4ターン目に呪文面を撃つ事が出来れば、かなり美味しい所ですね。7割方勝負は決まったと見ていいでしょう。
とはいえ、このタップインのデメリットが厄介すぎます。
相手が同じように一番隊での展開を狙うデッキだった場合、タップインで出したこの子をスルーしてくるとは考えられませんよね。自分がジョーカーズ等を使っている時に相手がこの子を出してきた場合……と考えれば、だれでも納得できる話でしょう。
正直マフィ・ギャングであれば、3ターン目に《魔薬医ヘモグロ》、4ターン目に《ルドルフ・カルナック》や《堕魔 ヴォシンバ》or《ビシャモンス・デーケン》の王道パターンの方が、必要パーツ、リスクとリターンの面で優秀では無いかと思いますね。
使うのであれば、隣に《堕魔 グリナイブ》のようなセイバー持ち、及び《死手医 リンパ》《堕魔ザンバリー》のようなブロッカーを置いておきたいところですね。
もしくは、スマッシュ・バーストを「クリーチャーを並べないデッキへの有効札」として割り切り、クリーチャーを並べる相手の場合は、「相手に攻撃を強制させる事によって殴り返しを狙う」という、「間接的なタッパー(相手のクリーチャーをタップさせるカード)」として扱うのも一つですね。
ハンデス呪文を餌に《異端流しオニカマス》でも釣れた日には、すしざんまいですね。
ただしやはりというかなんというか、《"乱振"舞神 G・W・D》には無力です。このカードが見えたら素直にマナに置くなり、呪文面の手打ちを狙う等した方が良さそうです。
まとめ
その軽さから繰り出されるハンデス性能は派手の一言です。ただし、その派手な性能とは裏腹に、使いこなすには様々な工夫を必要とする、玄人向けなカードと言えるでしょう。
使いこなせれば中々の上級者。デッキのアクセントとして使ってみてはいかがでしょうか。
以上。こういうカードは好き。ポフルでした。